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YouTubeのコメント投稿対策:YouTubeの評判管理

最終更新日:2024年6月1日 執筆:SEOコンサルタント 鈴木将司

YouTubeのコメント投稿機能とは?

YouTubeのコメント投稿機能とは、YouTube上の動画に対して視聴者が意見やフィードバックを書き込むことができる機能です。動画の下部にあるコメント欄に、Googleアカウントを使ってコメントを投稿できます。

YouTubeのコメント機能は、YouTubeにおけるユーザーエンゲージメントと双方向性を促進する重要な要素の一つです。ただし、コメントの管理には注意が必要で、適切なモデレーションを行わないと、炎上や誹謗中傷などの問題が発生する可能性もあります。

コメント投稿機能のメリットとデメリット

YouTubeのコメント投稿機能は、企業のチャンネル運営者にとってメリットとデメリットの両面があります。

《メリット》

1. 視聴者とのエンゲージメントを高めることができる

コメント機能により、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることができ、エンゲージメントを高められます。YouTubeの動画推奨アルゴリズムはエンゲージメントが高い動画をより多くのユーザーに推奨するように設計されているため視聴回数が増えやすくなります。

2. フィードバックが収集できる

視聴者の意見や感想を直接知ることができ、コンテンツの改善や新しいアイデアの発見につながります。視聴者からのフィードバック無しで動画を配信しても動画の品質の改善のためのヒントを得ることができなくなります。それにより動画の品質が上がることはなく、その結果、動画の視聴回数もチャンネル登録者も増えずに最終的に動画配信の取り組みが挫折するリスクが生じます。

3. コミュニティを形成できる

コメント欄でのやり取りを通じて、チャンネルを中心としたコミュニティが形成され、ロイヤルティの高い視聴者を獲得できます。

《デメリット》

1. ネガティブなコメントにも対応しなくてはならない

批判的なコメントやスパムなどへの対応に時間と労力を要します。放置すると企業イメージを損なう恐れがあります。

2. コメント管理の負担が増える

コメントのモニタリングや返信に多くの時間を割かれ、他の業務に支障をきたす可能性があります。

3. 炎上リスクが生じる

不適切なコメントや企業の対応によって、炎上や批判の的になるリスクがあります。

4. 法的責任が生じる

コメント欄で発生した権利侵害や違法行為について、企業が責任を問われる可能性があります。

企業がYouTubeチャンネルを運営する際は、これらのメリットを最大限に活用しつつ、デメリットを最小限に抑えるための適切なコメント管理とポリシーの策定が求められます。

コメント投稿を必ず許可する

Googleが運営する動画共有プラットフォームのYouTubeにもユーザーがコメントを投稿できます。しかし、チャンネルに投稿している動画の数が少ない場合や人気が全く無い動画はユーザーに見られることがほとんど無いためコメントが投稿されることはほとんどありません。

投稿した動画の再生回数を増やすにはチャンネル登録者を増やすこと、動画にいいねを押してもらうこと、動画を保存してもらうこと等が有効です。またコメントが投稿されるほど多くのユーザーの目に触れるようになり再生回数が増える傾向があります。そのため投稿した動画は誰でもコメントを投稿できるように設定することが重要です。

《管理画面のYouTube Studioにあるコメントの投稿を許可するオプション》

残念ながら多くに企業がネガティブなコメントが投稿されることを恐れてコメント投稿を許可していません。しかしそのような消極的な態度では動画の評価を高めて無数の動画がひしめき合うYouTube内で多くの人達の目に触れることは困難になります。

コメントを恐れてはならない

コメントを恐れるようなナイーブな態度は捨てましょう。どんなに有名な映画監督や作家でもいつもポジティブな評価を得ることは困難です。必ず酷評される作品が生まれるでしょうし、興行的に大失敗になる作品もあるはずです。しかし、そうした困難やストレスを乗り切ってこそ、初めて大きな成功を勝ち取ることができるのではないでしょうか?

ネガティブなコメントの多くは一定の真実が含まれていると謙虚に捉え、次の動画の改善に活かすための糧にするというタフな態度を持つべきです。一部の例外を除き、視聴者が投稿するコメントは動画を改善するためのヒントが必ずといって良いほど隠されています。コメント投稿を許さないということは、チャンネル運営者が投稿した動画に対して誰も意見を言うことが出来ないということになります。コメントを受け付けないということは、一方通行の押しつけになってしまい、裸の王様になってしまいリスクが生じることになります。

コメント投稿を増やす方法

コメントの投稿を増やすには良質な動画を作ってユーザーに満足してもらう以外には次のような対策があります。

1. 自分で最初のコメントを投稿する

まず自分が最初に、コメント投稿を歓迎することを伝えるコメントを投稿して投稿を促進することが効果的です。

《動画投稿後に投稿者が自分で投稿したコメントの例》

2. 動画のどこかで話者がコメントを投稿してほしいということを伝える

動画のどこかで視聴者に質問を投げかけて、視聴者の投稿を促すことも効果的です。

3. インタラクティブな企画の動画を投稿する

視聴者のコメントに基づいて将来の動画を企画すると伝えたり、今回の動画に投稿してくれた内容を反映した作品を次回作として公開すると伝えることにより、動画作りに参加したいと思うファンが作って欲しい動画の企画などのアイディアを提供してくれる可能性があります。

4. SNSのフォロワーに動画を告知する

X(旧Twitter)、Instagram、Facebook等を運営している場合、それらのフォロワー達に動画を告知して、コメント投稿をお願いするとYouTubeの動画へのコメントが増えることがあります。

こうした対策をすることにより、投稿した動画の評価が高まりYouTube内でより多くのユーザーに動画が露出されるだけでなく、YouTube内での検索でも上位表示しやすくなります。

ネガティブなコメントへの対策

しかし、このことが成功すると次の問題が生じることになります。それは、ネガティブなコメントも増えるという問題です。

YouTubeへのネガティブなコメントへの対策としては次のような対策があります。

《ネガティブなコメントへの対策》

1. コメントをモニタリングする
2. コメントに対して適切に反応する
3. 問題を認識し、解決策を提供する
4. ネガティブなコメントには感謝の意を示す
5. オフラインでの対応を求める
6. 荒らし行為に対しては即時対応を行う
7. 繰り返し発生する問題に対しては改善策を検討する

1. コメントをモニタリングする


投稿した動画のコメント欄を定期的にチェックし、新たなコメントに対して速やかに対応することが重要です。これにより、問題が発生した場合でもすぐに気が付くことができるようになります。投稿した動画にコメントが投稿された時に自動的にチャンネル運営者にメールが届く便利な機能も提供されているのでメールのチェックも怠らないようにしましょう。

2. コメントに対して適切に反応する


ネガティブなコメントに対しては、無視したり、反論をするのではなく、適切に対応することが大切です。例えば、「ご意見をいただき、ありがとうございます。今後のコンテンツの改善に努めて参ります。」といった形で対応することが長期的には得策です。

3. 問題を認識し、解決策を提供する


ネガティブなコメントが具体的な問題点を指摘している場合、その問題を認識し、可能な限り解決策を提供することが大切です。例えば、「その問題については調査いたします」と返信をしたり、「現在その問題の解決に取り組んでいます」などといった返答をすることができます。そして単にそうした返答をするだけでなく、実際に実践することによりネガティブなコメントの削減が期待できます。

4. ネガティブなコメントには感謝の意を示す


ネガティブなフィードバックは、企業が改善のための情報を得るための重要な手段です。そのため、感謝の意を示すことも重要です。「貴重なご意見をいただき、ありがとうございます」などといった言葉を添えることで、企業がフィードバックを真剣に受け止めていることを示すことができます。

《ネガティブな投稿へ返信する様子》

ネガティブにはポジティブに返すという対応をすることより、企業の真摯さが第三者の目に触れるようになり、オンライン上での評判を保つことが目指せます。ただし、毎回同じような文章で返事をしてしまうとテンプレートを使った機械的な対応をする冷たい企業であると認識されてしまう恐れがあるので個別の投稿内容をしっかりと反映した返事を投稿しましょう。

5.オフラインでの対応を求める


問題が複雑で、公開の場で解決するのが困難な場合は、ユーザーに対してプライベートな方法(メールやSNSのダイレクトメッセージなど)で連絡を取ることを提案することも有効です。ただし、むやみにこうしたことを投稿者に求めると投稿者がさらにエスカレートしたネガティブな投稿をすることや、そのやり取りをみた第三者が企業の姿勢に疑念を抱くなどの二次的なダメージが発生する恐れがありますので慎重に判断する必要があります。

6. 荒らし行為に対しては即時対応を行う


個々のネガティブなコメントに対しては前述の方法で対応しますが、荒らし行為、個人攻撃といった、コミュニティガイドラインに違反する行為に対しては即時に対応することが重要です。コメントの削除やユーザーのブロックを行い、場合によってはYouTubeの運営側に通報することも必要です。

《運営者専用のYouTube Studio内にあるコメント削除機能》

7. 繰り返し発生する問題に対しては改善策を検討する


同じようなネガティブなコメントが繰り返し投稿される場合、それは企業の商品・サービスに改善すべき点がある可能性を示しています。そのようなフィードバックは貴重であり、改善策を検討し実行に移すきっかけにしましょう。

以上が、YouTubeのコメント投稿の捉え方と、その対応策についてです。コメントをポジティブに受け止めて、それを糧にして動画の質を高めましょう。それによりポジティブなコメントが増えてユーザーエンゲージメントが高まり動画を多くの人達が見てくれるようになります。

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