Instagram、X、Facebook、YouTube、TikTok等、ソーシャルメディアには多様なプラットフォームがあります。これらのプラットフォームに投稿したコンテンツをターゲットユーザーに見てもらうためには、自社に適したプラットフォームを選び、それらに継続的にコンテンツを投稿していく必要があります。
理想的には、それらプラットフォームには毎日のように、あるいは毎日何度もコンテンツを投稿すれば露出が増えて集客効果を高めることが期待できます。
しかし、ほとんどの企業はソーシャルメディアの運営に無制限の時間と予算をつぎ込むことは人員不足や予算不足のため許されません。
こうした限られた状況の中でどのソーシャルメディアプラットフォームにどれくらいの頻度でコンテンツを投稿すれば効果的な集客ができるかは企業の業種や達成しようとする目的によって異なります。また、ソーシャルメディアの活用を提唱する様々な企業や個人によっても異なるのが現実です。
目次
1. プラットフォーム別の推奨される投稿頻度
そのような中でも各ソーシャルメディアプラットフォームに投稿すべきおおよその推奨される投稿頻度がわかってきています。
YouTube
最低でも月に1回程度。
週に1回から数回の投稿が理想的。
週3回、1日おきくらいで投稿するのがおすすめ。
TikTok
最低でも週に1回程度。
1日に1回から数回の投稿が理想的。
X
最低でも1日に1回。
Xは情報の流れが速いため、投稿頻度が高いほど露出が増えるので一般的には1日に3~5回程度の投稿が効果的とされている
Facebookページ
最低でも週に1回程度。
1日に1回から2回程度の投稿が理想的。
最低でも週に1回程度。
1日に1回から数回の投稿が理想的
最低でも週に3〜5回程度。
このようにプラットフォームによってバラツキはあるものの、おおよそ毎週3回投稿するがおすすめです。
実際に私がフォローしてみているYouTubeやInstagram、Xなどでも1日か2日おきの投稿がほとんどであり、毎週3回程度投稿しているところが多いです。
どのソーシャルメディアプラットフォームでも投稿件数が多すぎるとフォロワーにスパムと見なされる可能性があります。また、投稿を多くしても少ないときと比べて大きな集客効果が生じないことがあります。同業他社でソーシャルメディア活用が上手なところを見つけて参考にしましょう。
2. ソーシャルメディアにコンテンツを投稿するタイミング
次に気になるのは、各ソーシャルメディアプラットフォームにコンテンツを投稿するタイミング、つまり時間帯です。
これらを調査した結果は複数発表されているものの、調査結果によって開きがあり、効果的なタイミングを特定することは困難です。
業種や企業の目的によっても異なるので一概に何曜日の何時が最適だということを断定するのは危険です。たとえ、最適な時間帯があったとしても実際には多くの競合他社がその曜日のその時間帯に投稿をするため競争率が高まることも考えられます。
自社に適した投稿のタイミングを推測するのに有効な方法はターゲットにするユーザーの年齢や職業で仮説を立てることです。
総務省が発表した平日と休日のインターネットの時間帯別利用者の調査結果(令和3年度)によると平日に最もインターネットが利用されるのが(1)7時台、(2)12時台、(3)21時台だということがわかっています。
年齢によって若干の差はありますが、SNSを含むインターネットが最も利用される時間はこれらの3つです。
ということは、(1)通勤、通学時間、(2)休憩時間、(3)帰宅後〜就寝前 という3つの時間帯がピークだということになります。
《平日のインターネットの時間帯別利用者の調査結果》
一方、土日祭日である休日でのインターネットの利用のピークは(1)10時台、(2)17時台、(3)21時台だということがわかっています。そして休日の場合は平日と比べてピーク以外でも8時から16時台の間は比較的多くのユーザーがインターネットを利用していることがわかります。
《休日のインターネットの時間帯別利用者の調査結果》
平日はこれら3つのピークをねらい、休日は3つのピークだけでなく8時から16時台の間も狙いどきです。
その他の傾向としては、一般のSNSに比べて、動画投稿のソーシャルメディアであるYouTubeでのアクティブ数が多くなるのは、TVやラジオの視聴率が高まるとされているゴールデンタイムの19時~22時であると言われています。
この時間帯は仕事や学校から帰宅してご飯を食べたり、人々が家でリラックスする時間帯なので、必然的にアクティブ数も高くなるのだと考えられます。
こうした傾向を念頭において自社が利用するソーシャルメディアプラットフォームのターゲットユーザーが多く利用する時間帯などのタイミングを設定して最大限の効果を上げることを目指しましょう。
3.コンテンツカレンダー
このように企業がソーシャルメディアを使って集客をするには、多くのソーシャルメディアプラットフォームに頻繁にコンテンツを投稿する必要がありますが、いつどのプラットフォームにどのようなコンテンツを投稿するかを管理することは至難の業です。
こうした作業の負担を軽減するためのツールとして多くの企業が第二章で解説したエディトリアルカレンダーを使用しています。
エディトリアルカレンダーはSNS運営をする担当者の間ではコンテンツカレンダーとも呼ばれています。
コンテンツカレンダーはExcelなどの表計算ソフトで作成することもできますし、専用のツールを使って管理することもできます。
また、コンテンツカレンダーの中にはソーシャルメディア運営の統合管理ツールに統合されているものもあります。そうしたツールを使うと何年何月何時にどのソーシャルメディアプラットフォームにどんな画像、動画、テキストを投稿するかを予約、管理することも可能です。
《ソーシャルメディア運営の統合管理ツールの例》
ソーシャルメディアにコンテンツを投稿する最適な頻度と、投稿する時間帯、その管理方法についてです。自社にとって最適な投稿のタイミングを決めてソーシャルメディアを使った集客を実践しましょう。